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甲状腺の病気

甲状腺

なんとなく体調が悪い、体温が低い、風邪を引きやすい、疲れやすい、などといったちょっと下体調不良には甲状腺の働きが関係していることが多くあります。日本国内には700万人以上もの人が甲状腺に何らかの疾患を患っているといわれています。しかし、珍しい病気ではないのに、一般的にまだあまり詳しく知られていなということから、病院へ行って診断を受けると聞いたことのない病名にびっくりしてしまう人も多いようです。


甲状腺とは

器官

のど仏周辺に位置しているホルモン物質を分泌するための器官です。ちょうど喉仏を包み込む様に蝶に似た形をしている大変やわらかい臓器です。そのため、特に異常がない状態では、喉の外側から触ってみてもその位置や形を知ることは難しく、そんなところに臓器があるとは知らない人が多いのもうなずけます。しかし、異常が現れると大きく腫れたりシコリができる事もあります。

働き

ここではヨードという物質を使って身体の免疫機能などに必要なホルモン物質を作り分泌しています。ヨードは、体内で作りだすことができないため、食事からの摂取でまかなっています。また、ホルモン物質の生成と分泌などといった甲状腺の働きは、脳下垂体や視床下部などがコントロールしています。そのため、甲状腺は、脳の働きとも密接に関係しているのです。

甲状腺ホルモン

主な働きは、体内でのたんぱく質の合成を促進して成長促進や新陳代謝を活発にすることです。この働きは、常に変化している周辺の環境に合わせて身体を健康で健やかに保つためにも欠かせない機能です。そのため、甲状腺ホルモンの分泌・生成バランスが崩れてしまうと体調を崩しやすくなったり体温調節が上手くいかなくなったりという症状が出るようになります。甲状腺には、このホルモン物質を約2ヶ月分程度貯蔵しておくことができるためヨードの摂取量が少なくなったとしても短期間であれば特に問題はありません。

疾患の種類と症状

機能低下症

原料となるヨードが不足したり、脳下垂体の働きが弱くなる等が原因で、甲状腺ホルモンの生成・分泌量が減少することで起こる疾患があります。特に多いのが橋本氏病やクレチン症、シーハン症候群などです。ホルモンホの分泌量が減少することで、体温低下やむくみなど症状が表れます。食欲は減少しますが、体内に水分を溜め込んでしまうため体重が増えるという傾向も見られます。ヨードが足りないだけの状態では、ヨードを補う治療方法が取られます。


炎症

異物や何らかのウィルス、免疫異常などが原因で甲状腺周辺で炎症を起こす疾患には、急性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎などがあります。炎症が起きると機能が著しく低下もしくは貯蔵機能が正しく働かずにホルモン物質を過剰部分泌します。こういった生成・分泌が正常に行われなくなってしまう炎症は余り頻繁に起こるものではありませんが、炎症が原因で大きな疾患につながってしまうこともあります。また、炎症を起こしている箇所や範囲によっては、肥大したり熱をもっている場合もあります。


機能亢進症

甲状腺機能が亢進してしまうと、身体は常に全力で新陳代謝やたんぱく質の合成を行っていますから、常に興奮状態にあるといってもいいかもしれません。食欲は旺盛になりますが、体重が減少したり、イライラして集中力が無くなったり、急に多汗症のように汗をかくようになる事もあります。こういった症状は、更年期の症状にも似ているので自覚症状の段階では気がつきにくいことが多いようです。また、代表的な亢進性の疾患には、パセドウ病やプランマー病などがあります。パセドウ病の場合、眼球が飛び出してくるような症状も見られます。