プラス妊娠

分娩について

分娩

さあいよいよ出産です。大きくなっていくお腹と中で動く命の感触ともこの分娩が終わればお別れ。そう考えるとちょっと寂しいような気もします。でも、赤ちゃんとの対面ももうすぐそこだと考えるとドキドキしますね。


分娩の不思議

お産の流れ

陣痛が起こってから入院して、さあ、いよいよお産です! となりますが、実際体内ではもう少し前からお産の前段階が始まっているのです。分娩まじかになると、ホルモン物質が出て子宮の収縮と子宮頚管の熟化が始まります。これに伴い、胎児は降下し陣痛が起こります。降下し始めた頃の陣痛は10分程度の間隔でおこるため、この陣痛の間隔を目安に入院したり助産師さんを呼ぶことになります。胎児の頭が下がってくると、その刺激によりさらに子宮頚管は柔らかくなり子宮口は広がっていきます。分娩に十分な状態になると、胎児は頭を旋回させながら産道に入ります。この時には、子宮子は10cmほどに開き、陣痛は1〜2分間隔になっています。この時にはすでに分娩台に乗っている状態で、子宮の収縮に合わせて呼吸法を行いタイミングを合わせていきみます。

産道を通過するのとしないのとでは…

分娩の種類によっては、赤ちゃんが産道を通過せずに生まれてくることがあります。生まれるタイミングは同じでも、と産道を通らずに生まれた赤ちゃんには一過性の多呼吸症になる確率が高いという研究結果があります。これは、お母さんのお腹の中にいた時には肺の中が羊水で一杯になっていますが、産道を通過するときに羊水の排出が行われるため、産道を通過していない赤ちゃんは羊水を排出しきれずに呼吸が旨くできなくなってしまうためと考えられています。

分娩の種類

自然分娩

陣痛の発来に合わせてお母さんと赤ちゃんの力で出産する方法のことで、水中出産なども含まれます。産婦人科や助産師が行う、クリステレル圧縮法や会陰切開などは自然分娩の手助けをする手法です。クリステレル圧出法は、お腹を外側からゆっくりト手の平で押すことで、赤ちゃんの後押しをして出やすくしてあげる方法で、産道に入ってからなかなか出てこない場合などに行われます。また、産婦人科での出産には、ほとんどの場合会陰切開が行われます。これは、自然分娩で会陰が避けてしまうことが多く避けた部分を縫い合わせると綺麗に縫合できないことからあらかじめ切開しておくようになったようです。切開を望まない場合にはあらかじめ申し出ておくほうが良いでしょう。


無痛分娩

妊娠中から医師と相談した上で計画的に出産日を決める、計画出産の目玉としてうたわれることの多い方法です。計画的な陣痛の発来や分娩、出産後のケアまでの流れを考えて作られています。そのため、陣痛時から多少の麻酔などを利用して痛みを出来る限り取り除いてくれるため、無痛分娩とも呼ばれています。無痛分娩と聞くと陣痛や分娩時に全く痛みを感じないと思いがちですが、どちらかというと無痛になるのは陣痛時のみで、出産時にはだんだんと痛みを感じることはあまり知られていないようです。


帝王切開

早産や胎児が大きすぎて産道を通過できない、微弱陣痛といった自然分娩が困難な状態の場合、腹部から切開して胎児を取り出す帝王切開術が用いられます。お産の途中で自然分娩が難しい状況になると緊急的に帝王切開に切り替えられる場合もありますが、母体や胎児の様子を見て帝王切開での出産を計画的に進める場合もあります。計画的な帝王切開では、全身麻酔もしくは局部麻酔がかけられますが、全身麻酔でも完全に眠ってしまうわけではなく意識がボーっとしている状態になるだけなので、生まれたばかりの赤ちゃんと対面することが可能です。


吸引分娩(カンシ分娩)

自然分娩でお産していて、産道に胎児が引っかかってどうしても出てこない、子宮頚管柔らかさが十分ではなく産道が最後まで通過できないなど、帝王切開に変更するまででもない場合もあります。そういった場合には、分娩用のカンシや吸引器具を使って子宮口から赤ちゃんを引っ張り出すという方法が取られます。デリケートな赤ちゃんをそんなもので引っ張り出すなんて…、と思う人もいるかもしれませんが意外と赤ちゃんは丈夫に出来ているんです。また、助産士さんの中には、自らの手を小さく折り曲げるようにしてお母さんの子宮口へ手を入れて赤ちゃんを引っ張り出すということが出来る人もいます。